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東電と福島原発事故 [レゾンデートル]

 隣県ですから、福島原発事故処理がずっと気になっています。仙台も雪解けからずっと放射線量は高目です。山林がセシウムのリザーバーになっていて、雪が溶けてからは風で飛んでくるんでしょう。原発事故処理を追っていますが、感覚として政府や東電が信用おけません。政府は福島の放射線量測定を中止するとか言いはじめています。

 近くの農家の話ですが、キノコとりしてきたその農家のお婆ちゃんが、「美味しいキノコだけどこれは食べれないワ」とやっぱり放射能が怖いと。漁業では折角取ってきた魚が売れないと。

金子勝ブログに「経産省・東電の国家転覆計画 ――続・原発は不良債権である」が出ています。
http://blog.livedoor.jp/kaneko_masaru/archives/1644517.html

 暗澹たる気分になります。冷温停止とは言いますが、これは終りではないので、廃炉まで長い道のりがかかります。技術的にもクリアしなければならない問題も多数のはず。毎日余震もあります。もっと真っ当な政治家や政党が出てきて国家として本気で解決する姿勢を示して欲しいところです。

夜更かし [歳時記]

 観るスポーツは嫌いなんですが、つまり観るだけの観戦スポーツはあまり興味ないのです。で、自転車ロードバイクに乗るで、自転車レースを観ています。今はイタリアのステージレース(ジロ・デ・イタリア)。ステージレースは21日間あり、イタリアの次はフランス(ツール・ド・フランス)、その次はスペイン(ブエルタ・エスパーニャ)があります。

 これライブでやっているから寝不足になります。録画して休みの日に見ていると家族から苦情がくる。いつも自転車ばっかりだと、、、


1000人のうちたった1人? [噂のヘルス情報]

 放射能汚染で気を吐く武田教授が、タバコによって肺がんで死ぬのはたった1000人のうち1人なんだから、「タバコを禁止するのは不当」でなぜなら、この999人たちはタバコを吸っても肺がんにならないのだから、(医師は禁煙を強要して)楽しみを奪ってはいけないという論理でblogしています。

 さて、たった「1000人のうち1人」でしょうか?これがたったなら教授と議論しても意味がない。教授は「たった」であり、医師側は「1000人のうち1人」は極めて多いと思う人が多数だろから。宝くじで1000人に1人が一億円が当るなら極めて高率だし、タバコを止めて予防できるがんなら極めて効率がいいでしょう。

 肺がんで日本全体で毎年4万人強が亡くなっています。毎年です。肺がんの発見のステージによって生存率が違いますが、一般的に治療して5年生存すれば治癒と見なします。つまり毎年4万人強が亡くなるというのは、5年以内に亡くなるということでしょう。話しを簡単にするためにタバコによる肺がんで亡くなるひとを毎年4万人として、この肺がん患者は5年間生きて死ぬとしますと、4万人×5年間 つまり20万人年生存(病悩期間と言えます、病気を悩む期間)しています。疫学で言う人年という概念です。

 そうすると現在肺がん治療中の患者は20万人いることなります。今年中にこの20万のうち4万人が亡くなり、さらに来年になるとあらたにタバコで肺がんになる4万に加わります。実際は治癒する肺がん患者も居ますから、肺がん治療中の患者はもっと多いでしょう。そうなると肺がん治療中患者は20万人以上です(あくまで仮定ですが)。

 20万人は多いんじゃないでしょうか?かつタバコは心筋梗塞にも関与し、さらに慢性呼吸不全にも関連していますから、WHOで言うタバコ病そのもので「1000人のうちたった1人」と見過ごされるものではないでしょう。勿論、肺がん以外のがんにもタバコが関与しています。

 5月は世界禁煙デーのある月です。WHOのサイトを見るとこう書いてあります。
 『タバコによる病気は予防できる最大の病気であり、全世界で毎年600万人がタバコでなくなり、そのうちの60万人が副流煙、、これが2030年には800万人の死亡となると』

 ところで、タバコを吸う楽しみとは言いますが、タバコ喫煙はニコチン中毒症です。中毒症がいい過ぎなら、ニコチン依存症です。楽しみ?ではなく依存症なんです。そして教授が指摘するように喫煙率が下るのに肺がん死が増えるのはなぜか?肺がんの好発年齢は70代ですから高齢者が増えれば肺がんは増えます。さらに現在の喫煙率が下っても過去にタバコを吸った曝露歴があるなら増えるのは不思議ではないでしょう。肺がんリスクにはブリンクマン指数(1日当たりの平均喫煙量(本数)×喫煙年数 400 以上で肺がんが発生しやすい状況になり、600以上の人は肺がんの高度危険群 )というのもあります。タバコ、、、奥が深いです。

 ちなみに交通事故死(事故発生後24時間以内に死亡)は、昨年で4,600人くらいです。肺がん死亡数は2009年で男性49,000人、女性18,000人、合せて67,000人超です。勿論、肺がんと言ってもすべてがタバコが原因とは限りませんが。ちなみに医師は禁煙を強要しません。タバコのリスクを説明し、禁煙を推奨するだけです。禁煙するかどうかはあくまでも個人の選択です。かつ、私はタバコを非合法化するのも反対です。なぜなら非合法化すると必ずタバコは地下化して非合法組織の資金源となるでしょうから。


原子力からの脱却 [歳時記]

 電動自転車にこんなのが出ました。ちょっと値段は高いですが、デザインはスマートです。電動アシスト自転車というと、なんだかイメージとしてひ弱な感じですが、省エネにも健康にもいいのでしょう。この自転車は、ペダルを踏まないとアシストしないそうです。ただサドルにまたがっているだけではアシストが働かない。電気自動車のスマートが開発販売するそうです。

 私は鉄腕アトム世代で、子供頃には未来は原子力エネルギーで明るい未来なのか?とも思ったような思わないような。思わない理由は核実験が盛んに行われて、隣国の中国やソ連の核実験で雨にあたると頭が禿げると騒いだ世代です。今やエネルギーの課題は自然エルギー(風力、水力、太陽エネルギー)と人力(自転車、電動アシスト自転車も)がメインとなり、原子力の夢のエネルギーとは悪夢で終った観があります。

 先進国では原子力からの脱却を目的にしたエネルギー転換が優勢のようです。核兵器を持つ国はスタンスが違うでしょうが(核兵器の維持のためには原発が必要)。中進国や発展途上国ではコスト的に原子力発電が効率的とされ、日本は民主党も自民党も原発推進派のようなスタンス(目先の損得でしか政策ビジョンを語れない貧相な政治家が多いようです)。「原爆の父」とされるオッペンハイマーは、核兵器の悲惨さを見て「我は死神なり、世界の破壊者なり」と述べたことは有名ですが、原子力の平和利用でさえ、今や「世界の破壊者なり」の様相です。

 原爆の開発後に、原子力発電が核の平和利用として附随した歴史があります。もともと核エネルギーとは「我は死神なり、世界の破壊者なり」というのが本質だったのかもしれません。人類はその核エネルギーの制御に失敗したと言えそうです。


面白いです [歳時記]

 もうネットオタク?では有名なことですが、つんくの才能溢れるいたずら?です。別々に発売されたBerryz工房の「Because happiness」と℃-uteの「幸せの途中」は合体して一つの曲になると。で、「超HAPPY SONG」となると。面白いです


新緑の季節 [自転車]

 連休あけ、ばっちり太って来た患者が多かったです。ご馳走いっぱい食べた結果でしょう。これからは運動にいい季節です。身体を動かしましょう。生活パターンが変わると体重が変化します。身体はエネルギーを貯める方向に向いていますから仕方ないでしょう。

 かく言う私も骨折で自転車にしばらく乗れなかったので体重は増加傾向。やっと乗れるようになって気分も爽快です。まだ指は曲がったままですが、主治医の友人は自転車OKということで。新緑の季節の自転車は爽快です。

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子ども時計 [歳時記]

東北大学が少子化を警告するために、子ども人口時計を作ったそうです。高齢社会で問題は子どもの減少ですから良いアイデアだと思います。無駄の排除と云う論理で子どもに対する予算は先進国では最低レベルで、何かといえば鍛えるとか競争に勝ち残れという論理では子どもは増えないでしょう。少なくとも公教育くらいは充実させるのが基本ではないでしょうか?前途は暗澹たる少子化日本です。

1000年後には子どもはゼロと時計では予測していますが、このままでは数百年で大和民族はいなくなりそうです。歴史的に見ても、平和時に人口が減り出した民族の減少は歯止めがかかりません。朱鷺のようなもんです。今の朱鷺は中国産です。年金問題以上に大きな問題ですが、老人国家は自分達の老後の心配ばかりというわけです。

イタリア自転車レース [自転車]

ジロ デ イタリア 自転車ステージレース 21日間レースの五日目はカベンディシュが優勝。これでカベンディシュは二勝目。



赤ん坊と表彰台に幸せそうです。パートナーと赤ん坊もきていたので、前々回の落車にもかかわらず優勝です。父親は強い!!

フランスは左へ [レゾンデートル]

 再選を目指したサルコジが負けました。右派左派でみると今回のフランスは左(リベラル)に振れたようです。極右のルペン候補に票をとられて票割れです。右派の票割れは米国でも同様で、オバマ再選には有利な状況でしょう。ティーパーティの超右派保守派が共和党の票割れを起しそうです。右派の特性として、より保守右寄りは中道よりの右派を攻撃しますし、超右派保守派より右を鮮明にして票を集めますから票割れがおきます。極右では現実性が無さ過ぎる。

 左派もそうだったんですが、ベルリンの壁崩壊後の共産党の地盤沈下で、より左派は全体としてあり得ないという評価なんでしょう。中国共産党とは言ってもあれは資本主義市場主義ですし、北朝鮮は独裁ですから、今や急進左派はアナクロニズム。

 株価がオランド当選で下りましたが、ユーロ問題はオランドが当選しても既定方針通りでしょう。もともとドイツのメルケルは左派ですから、オランドの当選に(実際には)当惑することもないでしょうし既に織り込み済みでしょう。フランス自身、もう既にユーロの問題は選択肢が限られています。ユーロが瓦解すればフランスもドイツも大打撃です。かつ、オランドは富裕層と公務員に増税して内需拡大を目指すと言っているわけで、方向性としては問題がない。寛容な他民族国家としての伝統をサルコジは右派票を取るために軽視したのですが、それが最大の敗因ではないかと思います。

 安易に英米型の経済政策を真似てもヨーロッパ諸国ではうまくいかない。内需拡大をしなければジリ貧となることはわかりきったことです。TPPなどを促進して輸出に頼る国ばかりでは、激しい輸出競争に陥るだけです。無駄を切り捨て支出を削れば内需はどんどん縮小します。どこかで内需拡大政策をしなければ経済は安定しません。日本の政策はどうなんでしょうか?

 米国、フランス、ドイツと左側に振れているわけです。残るは英国ですが(イタリアもありますが、もうデフォルト予備軍ですから)、右です。極めて大胆な支出減らしを行っています。英国はますます不安定な国情となるでしょうが、どこまで耐えられるのか?そして耐えた後に楽園が待っているのか?我が国の小泉改革は痛みを伴う改革と言い、結局、痛みだけが続く改革でしたが。

 ユーロ問題は、ギリシャに始まり、再びギリシャが震源地となっています。バルカン半島はヨーロッパの火薬庫とはよくぞ言ったもので経済危機もバルカン半島からです。ここに来てギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びそうです。フランス、ドイツが債権放棄して火薬庫を切り離すしか方法がなくなるのかどうか。


いい本です [噂のヘルス情報]

 この本は前バージョンも買いました。今回も評判がいいので買いましたが、それほど変わってないような。アップツーデートにはなっています。色刷りだし。買って損はありませんが。思うのは今の研修医は(こういう読みやすい良本があって)恵まれているというオッサン医師のいつもの愚痴?というわけでもない感想です。

 判りやすいし、面白い蘊蓄があってなるほどと、、、。私が研修医の時代にもいい本があったんですが、わかったようなわからないような。理解力なかったのか?結局、薬剤メーカーのプロパーさん(今でいうMRさん)から、セフェム系の薬剤の分類を教えてもらって重宝した記憶があります。

 指導医からも教わったんですが、これは緑膿菌に効くとかなんとかかんとか。でも親しげに話しかけてくるプロパーさんからの宣伝レクチャーが重要な情報源で、、、(情けな)。昔はこんなに高齢者は多くないし、複雑な症例もなくて単純な原則で治っていたのか?どうか。

 でもやっぱり私は感染症が苦手です。肺炎とか蜂窩織炎とか来ると嫌だなあって思います。治療してちゃんと治るんですが、それでももう診たくないなあと思うんです。結局、いくら勉強しても抗菌薬を使いこなしている実感がない。原則通り抗菌薬を使っていると、なんだか?しらないけど治っているって感じで手応えの実感がない。

 専門としている分野なら、たとえ治療が奏効しなくても「こうだから効かない、じゃあこういう風にすればいいはずだ」と見通せるんですが、感染症はどうもだめ。向いてないんだろうと思います。兎も角、いい本です。若い先生にお勧めです。いえ、若くなくてもお勧めです。



抗菌薬の考え方、使い方Ver.3

抗菌薬の考え方、使い方Ver.3

  • 作者: 岩田 健太郎
  • 出版社/メーカー: 中外医学社
  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: 単行本