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間違って買った本 [书]

伊坂幸太郎の小説は別にファンでもなくても時々読んでいたようですが(伊坂幸太郎と意識することなく話題の本として読む)、この「アイネクライネナハトムジーク」は買って失敗した恋愛本でした(苦笑)。なんせ私は還暦過ぎた爺なんで、琴線に触れないどころが、その手の琴線がもう切れている。

大昔、私が高校生の頃に庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」を父親が「話題作は読む」と述べて読んで、「つまらない」とコメントしたのですが、芥川賞受賞作が月刊「文藝春秋」に載っていて、そのまま父親が読んだわけで、そりゃつまらないよ、オヤジにはもう琴線が無いだろうと当時思ったのですが、私も恋愛琴線の無い歳になった。

日常の会話が文中に多いのですが、これがまた苦手。心理描写もなく(あるのかな?不感症で感じないだけか?)、ト書きのような会話の連続に思える文章に疲れてしまって途中放棄。あとがきに、泥棒、強盗、殺し屋、超能力者、犯人などが珍しくない本になったとあるんですが、こういう奇妙な設定に頼っていてはダメだろうけど、頼らない結果がト書きのような会話文では、、、ストリーテラーから真の小説家になるのは難しいということか。


アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: 文庫


タイトルが「アイネクライネナハトムジーク」ですが、ドイツ語を学んだ身には、これまんまの意味にしか通らないので、どういう語感を筆者がイメージしてタイトルとしたのかもピンと来ないんですわ。今更、モーツアルトでもないでしょうしね、琴線切れてます。亡父と同じで、味わう側の賞味期限切れですわ(笑)。


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非戦のこと [书]

休日なんで久しぶりに読書。丹羽宇一郎氏の本ですが、丹羽節です。「中国の大問題」と重複するところが多いですが、改めてそうだなと思います。戦争はしてはいけない、それが重要ということ。非戦です。

田中角栄が「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」と紹介しています。まさにその通りだと思います。

また、あの小泉総理の「日朝平壌宣言」も触れています。あの宣言が実行されていれば、北朝鮮の現在の核武装ミサイル開発の脅威はなかったはず。この宣言は北朝鮮は核不拡散条約を遵守し、かわりに、日本から経済援助を受け日本と国交を樹立すると、欧米メディアはあの北朝鮮から大きな譲歩を得たと賞賛したのですが、しかし、拉致問題が日本国内で大きく再燃して流産してしまった。でもね、これは小泉に北朝鮮外交イニシャチブを取らせたくない米国が壊したと思いますがね、、、、米国とはそういう国です。でも、私は親米、親中ですが、、、、


丹羽宇一郎 戦争の大問題

丹羽宇一郎 戦争の大問題

  • 作者: 丹羽 宇一郎
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/08/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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MASH [书]

経済アナリストが推薦する最近の本を読んだのですが、やっぱり買うほどでなかったというような内容でした。古典を知っていれば読む必要も無い人生の教訓に充ち満ちた本ですが、ちょっと言い方悪いのですが、この程度の本を推薦するくらいじゃないと経済アナリストやトレーダーはやれないんだろうと思った次第。

遠回りでも、若い時に古今東西のクラシカルな小説を読んでいれば身につく程度の教訓本ですが、手っ取り早く身に付けたければ読めばいいのでしょう。でも、身に付くと思えません。偉そうなことを言えば、人生は常に遠回りですからね。遠回りでしか身に付かないことも多々あります。

目的地にすぐ着けば人生の場合は墓場に到着しているわけですから。と、その教訓本の紹介は敢えてしないです。

話しは突然変わりますが、20万キロ走行10年ものの愛車をガソリンスタンドで直している間に(しょっちゅうガソリンスタンドの店員に捕まって詐欺のように手入れをされているんですが)、修理中の待ち時間にスタンドに置いてある雑誌を見ているとヘリコプター特集のページがあって、MASHという小説の一節が引用されていました。これは朝鮮戦争時代の米軍の移動野戦外科病院(MASH)の小説で、相当懐かしい、つまり相当古い本です。

で、また読みたくなって、勿論、手元には無いので1円でアマゾンから買って読んでみました。やっぱりバカバカしい本なんですが、教訓じみた人生哲学の本よりはよほど面白いし、今の世に合っています。この小説は映画化されたのですが、日本ではヒットしなかった。ベトナム戦争に病んだ米国で大受けだったような。これが面白いと思うのは世が病んでいるのか?自分が病んでいるのか?まあ、どちらでもいいでしょうが。


マッシュ (角川文庫)

マッシュ (角川文庫)

  • 作者: リチャード・フッカー
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 1970/09
  • メディア: 文庫





矢作俊彦と横浜 その2 [书]

以前、「矢作俊彦と横浜」という記事をblogしました。日経新聞の書評が読みたくて、久しぶりに日経新聞を買ったら、「半歩遅れの読書術」に『「次元が違う」とため息』というタイトルで面白い記事が載っていました。

矢作俊彦の初の長編小説「マイク・ハマーへの伝言」を読んで次元が違うと一度は作家になることを諦めたという作家さんのエッセイです。その作家は埼玉県出身で、固定観念で東京は格好良いと思っていたら、矢作俊彦のノベルに通底するのは「東京=ダサい、横浜=カッコ良い」という流れで、それにショックを受けたとか。

当時の横浜の雰囲気を知っていれば、そんなことは言わずもがななんですが、そんなもんかな?と改めて気が付きました。横浜は洒落て異国風で、どこか外地の雰囲気があった。だから「マイク・ハマーへの伝言」の小説は成り立った。東京が舞台なら成り立たなかったでしょう。東京には東京タワーにまとわりつくゴジラが似合っていた。


マイク・ハマーへ伝言 (角川文庫)

マイク・ハマーへ伝言 (角川文庫)

  • 作者: 矢作 俊彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫




気分はもう戦争 [书]


気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

  • 作者: 矢作 俊彦
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1982/01/24
  • メディア: コミック



古いコミック漫画です。義理の息子が矢作俊彦のファンだというので、あるだけ矢作俊彦の小説をあげてしまった。もうないか?と探していると、古いこの漫画が出て来た。小説が欲しいと言っていたので、このコミックは送らなくてもいいのだろう。

読み返してみると、古い気分が蘇って来た。そうこのコミックは自分が大学卒業前後の頃のもの。中身は1960年後半から70年代にかけての自分が高校生の頃の雰囲気。懐かしいというものではなく、デジャビュ、既視体験というものか。

その頃の気分が蘇って来る。つまりその頃と今の老いた自分とはあまり変わってないってことか?それは良かった。このコミックは、中ソ戦争が勃発し、取材に、義勇軍に、武器を売り込みに行く日本人の数編の短篇コミック。義勇軍って勿論、中国への義勇軍。間違ってもソ連じゃない。

今の森友学園で洗脳された反中の日本ではない。時代はそうだった。親中の時代。矢作俊彦は後に「ラ、ラ、ランド」を書いてアカデミーコミック賞を受賞したが、いや間違った「ラララ科學の子」を書いてますが、これが義勇軍として中国に失踪した男が現在の日本に戻ってきて、余りの日本の発展に浦島太郎のようにショックを受ける話し、、、じゃなかったか?

この「気分はもう戦争」の数編の短篇コミックの主人公たちが一々、昔の自分の気分に当て嵌まるという奇異な感じ。高校、大学で培ったあの気分を80年代、90年代、00年代、そして今の10年代と現在まで押し殺してよくぞサバイバルして来たなあという不思議な感じ。押し殺しても死んではなかった気分。この気分は東京オリンピックの2020年あたりに開花爆発するんでしょうなあ。


矢作俊彦と横浜 [书]

矢作俊彦のノベルが好きで、彼の作品はだいたい読んでいる。同世代で、かつ、横浜の情景描写がビビットなんです。自分の小学校の頃の横浜を彷彿させる描写。昭和30年代に横浜に住んでいたから、彼の街の描写が一々ビビット。

偶然に義理の息子も矢作俊彦のノベルが好きで、なぜ?と聞くと横浜の街の描写がかっこいいからと。彼は横浜育ちではない。でもわかるらしい。で、私の持っている矢作俊彦のノベルを全部あげることにした。


夏のエンジン

夏のエンジン

  • 作者: 矢作 俊彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1997/09
  • メディア: 単行本



PS 矢作俊彦のノベルで唯一の難点は、主人公が巨人ファンであること。自分は阪神ファンなんで。巨人、大鵬、卵焼きという世代の設定だから仕方ないのですがね、、、私が通った横浜の小学校には、上級生に黒人とのハーフの女の子(6年生?)が居て、当時低学年だった私の目には摩天楼のような背の高さに見えた。同級生にチャーリー君という白人とのハーフの子も居たけど、夏休みにアメリカに行って帰ってこなかった。良く波止場に探検に行って得体の知れない種(輸入したもの?)を沢山拾ってきて庭に蒔いてどんな野菜や実がなるのか?と思っていたら父親に出た芽を悉く抜かれて、何がなるのか?結局わからなかった。童謡の「赤い靴」が不思議無く唄える横浜だった。



零戦の話し [书]


証言 零戦 生存率二割の戦場を生き抜いた男たち (講談社+α文庫)

証言 零戦 生存率二割の戦場を生き抜いた男たち (講談社+α文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/11/17
  • メディア: Kindle版



今はリベラル左派の私も、子供の頃は軍国少年?でした。そして少年サンデーやマガジンでよくゼロ戦の記事を読みました(昔はグラビア記事はアイドルではなくゼロ戦だったし、「紫電改のタカ」が好きだった)。ところで、最近、YouTubeで戦争の悲惨さを訴えている元零戦パイロットが居ました。亡くなられたようですが、その方のことも記載しているのでこの本を読んだのです。

零戦は確かにデビュー当時は凄い戦闘機でしたが、中国戦線(相手はソ連製戦闘機)では無敵のように昔の少年雑誌には書いてありましたが、決してそうではないことも記載していました。太平洋戦争後期になると、零戦の品質は粗悪となり飛べない零戦、故障する零戦も増えました。

製造機材不足、そして製造工場での熟練者不足で粗悪な零戦が生産された。これはこの本以外にも指摘されいた事実です。今の日本の製造業はこの歴史に上に成り立っています。戦時中の技術力を克服してここまで来た。

YouTubeの原田さんは真珠湾攻撃の零戦パイロットでしたが、この方が亡くなったことで真珠湾攻撃を経験する生存していた元零戦パイロットは居なくなりました。安倍総理は真珠湾に慰霊に行くそうですが、平和な日本を維持する政策を期待したいところです。


偉人はいない [书]

今更ながら第一次世界大戦の本を読みました。その昔、偉人伝的な扱いで知った政治家や軍人が色々と出てきますが、どの政治家も軍人も欠点だらけの記載です。でもこれが本当なんでしょう。世の中に英雄が出てきて一挙に問題を解決したなんてフィクションでしょう。

特に、戦争史、いや歴史自体が勝者、生き延びた者勝ちですから、本当の歴史はわかりません。歴史とは後生の権力者の都合の良い部分しか残りませんし、ひょっとするとフィクションかもしれません。我々の世代には馴染み深い聖徳太子でさえ実在が危ぶまれています。

この本を読むと偉人というのが生身の人間であること、誰しも同じように欠点を持っていることがわかります。そしてこのことは歴史だけではないような気がします。人の世とは紆余曲折があり、一人の偉人で全てが解決することないわけです。

社会の改革や改善を簡単に主張するような人物は多分に怪しげでしょう。しかし、我々大衆もそんな人物を支持してしまう。そうやって人の世は紆余曲折をして行く。豊かさをもとめてかえって貧困になったり、平和を求めて戦争をしたり、なかなか難しいのが人の世です。





第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)

第一次世界大戦史 - 諷刺画とともに見る指導者たち (中公新書)

  • 作者: 飯倉 章
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/03/24
  • メディア: 新書



無駄な努力をしないための本?? [书]

どうせ下らない本だろうと思って、暇つぶしに買ったんですが、やっぱりそうでした。この法則自体は否定しませんけど。この法則とは、自分の仕事の時間を100とすると、その仕事の成果の80%の効果をあげているのは20の時間しかかけてない部分で、あとの80の時間はたった20%の効果しか上げてない、、と。

文中の第一部の副題は「無駄な努力をしないために」とあります。つまり、端的に言えば成果の80パーセントを占める20の時間に集中しろと言うんですよ。でもね、これ矛盾でしょう。自家撞着ですよ。じゃあ、その20の時間配分を100としたら、この法則は普遍的に通用すると筆者は力説するんですから、その中の今度は20の時間が80パーセントの効果を出すわけですよ。

だって、この法則はどこでも当てはまるんですからね。つまり、どこまで行っても80対20の法則は続く。笑ってしまう。私はこの本が新版になって、逆に、この80対20の法則が永遠に続くから、20%の効果しか上げない80の仕事時間も大切で切り離せない何かがあるとか述べるのか?と思ったんですがね。医療でオーファンドラッグって概念あるんです。

みなしごの薬です。薬剤だって大ヒットするものがある。薬剤メーカーがこぞって大ヒットする薬剤だけの生産に集中して、ごく僅かな利益しか上げてない、いや利益の上がらない薬剤の生産を止めてしまう。その薬剤がオーファンドラッグというのです。

治療薬の生産技術がありながら、その治療薬が生産されてない。そんな薬が多数あるんです。その治療薬を必要とする患者さんは浮かばれない。しかも病態は常時変化して行くので単一のヒット薬剤に生産を集中していると別の病気や病態が生じた時に手も足も出ないことになる。

皆が皆、20パーセントの成果しか上げてない80の時間を切り捨てていたら、どうなるか?そんなうまい話はない。20パーセントの成果しか上げてない80の時間の中に将来延びる分野が隠れているかもしれない。努力には無駄な努力はありません。単純な成果や結果だけから努力を評価すべきではないのでは?


新版 人生を変える80対20の法則

新版 人生を変える80対20の法則

  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2011/08/04
  • メディア: Kindle版



焼け跡派 [书]

野坂昭如が亡くなりました。彼の小説は結構読みました。敗戦後の焼け跡で苦労して育った子供の話や、有名な戦中の「火垂るの墓」などなど、野坂自身が妹を栄養失調でオンブしたまま気がつけば亡くなっていたという悲惨な原体験を持っていたようです。

彼の小説は敗戦という混乱の時期に、一生懸命生きようとする人間のエゴと性(さが)を赤裸々に描写した。敗戦という時代背景は豊かさという名の偽善や虚飾も覆うべくも無い設定なのでしょう。人間は誰でも豊かになりたいし、ズルだってしたい。多少悪さしても、プライドだってあるし、誇りも持ちたい、でも愚かなんだ。けれど、一生懸命生きているんだという感じに読めました。人の本質を描く作家でした。


アメリカひじき・火垂るの墓 (1968年)

アメリカひじき・火垂るの墓 (1968年)

  • 作者: 野坂 昭如
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1968
  • メディア: -