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芥川賞の本 [书]

直木賞も読んだのだから、芥川賞受賞作品も、と読んでみました。ネタバレではないですが、先入観を持たずに読むには、この記事を読まない方が無難です。


影裏 (文春e-book)

影裏 (文春e-book)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: Kindle版



凝ったタイトルで影裏ですが、エイリと読ませるようですが、「かげうら」というイメージの終わり方。舞台は岩手盛岡?なのか。東日本大震災のエピソードがあるのですが、このエピソードがなくても良かったような気がします。東日本大震災のエピソードで小説を書き上げるのは難しいと思ったのは「禁断のスカルペル」などを読んで。小説のキーパーソンが流されて終わりというストーリーでは安易でしょうしね。この「影裏」で震災のエピソードが不可欠とは思えないのですが。

芥川賞は作家としての登竜門という昔の考えで行けば、次回作品に多いに期待したいと思います。漢字にはやや凝った使い方をしています。人物描写や性格描写にもっと凝っても良かったかと思います。

ところで、この小説でも東日本大震災でも東北内陸部はそれほど被害はないというスタンスで、その通りです。ただし震災直後だけですが。直後は影響が少なかった内陸部も福島原発の放射能が広域に降り(風評被害も含めてですが)、その後はボディーブローのように、物流や観光産業は甚大な影響を受け、さらに放射能汚染物質の処理に今も難渋している。直接的な津波被害と後の広域な産業への影響など考えると、小説でのエピソードとしての扱いにちょっとなあと思ったりします。







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