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周回遅れの読書 「上海」横光利一 [书]





この小説は昭和7年のもの。時代背景は、中国の五・三〇運動の上海。1925年に上海の日本人経営の紡績工場で中国人労働活動家が殺害され、上海全体がゼネスト状態となり反帝国主義運動が勃興した。その前後の話。

恋愛話しなのですが、当時の男性の女性観が現在とはあまりに違うので最後まで小説に入り込めませんでした。この本はKindleでは無料じゃないかと思いますが。主人公には五人の女性が絡み、思いを寄せる女性を入れると六人?なのか?

今で言えば風俗水商売が三人、ロシア亡命貴族の娘が一人、中国革命家が一人ですかね。当時の時代を考えれば著者の横光利一はギリギリ限界の時代風景描写だったようですが、著者はこの時代背景を描くために筆をとったらしい。なんだかですね、横光利一をあまり知らないのですが、人物の描き方が俗っぽいのですよ。簡単に言えば大衆小説並の雑さです。

当時でさえ、この五・三〇運動については日本であまり重視されなったようです。それが日中戦争、太平洋戦争の泥沼への堕ちていった無知へと繋がるような気もします。中国のこの上海ゼネストは反帝国主義へと燃え上がり、第一次国共合作を体現する運動そのものとなった。

小説ではアジア主義という旧日本側の論理が出て来るのですが、これは大東亜共栄圏や八紘一宇に繋がる発想。アジアから白人支配を駆逐するのだから、日本に中国人も協力しろという都合の良いもので、ここでの中国というのは国民政府に近い。共産主義を蛇蝎の如く見る時代だったので、共産主義が蔓延れば中国人(経営者)も困るだろうと言うのですが、中国は国共合作(国民政府と共産党活動が一致団結して外敵と戦う)が成り立った(後にこの第一次国共合作は消滅)。

さて、今の日本はこの建て前のアジア主義のかけらも無いわけで、米国一辺倒。安倍総理はまるで米国に北朝鮮攻撃をけしかけるが如く。アジアが戦乱となっても構わないかの?と危惧しますがね。麻生大臣は難民問題が来たら射殺するとか、こりゃ横光利一の時代より酷いわ、、、、


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キャンセルしたくないから、、、 [raison d'être]

米朝関係の悪化からニューヨーク株が下落している。とうとうヤっちまったゼとならない事を願う。実は今晩飲み会なんだキャンセル料払いたくないんだ、、、、


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衆議院解散の決断は国難のため? [raison d'être]

安倍首相が衆議院の解散を決断したのは、民進党で前原氏が代表となったからでしょう。別名、自民党別働隊の前原氏(本人はそう意識してはないか?)は共産党を毛嫌いして野党共闘は組まないとみたわけで、これなら野党総崩れで自民党の圧勝間違い無しと見たわけです。

とは言いつつ、極右じゃないか?と思しき小池新党やらに自民党極右に近い右派が流れていくようで、なんともまあとは思います。安倍首相の演説では「国難」と述べていますが、ホントですか?そりゃ安倍難じゃないですか?あるいは森友加計難じゃないですか?と難儀やなあ、、、難ともまあ、、、

今回の選挙にいったい幾らかかるのかしら????そして難のため?国難ね、、、、

IMG_7094.jpg
 国難の最中に山形の酒田に行ってきました。ハタハタ(鰰)を食べてきました。美味しかった。


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周回遅れの読書 率直に言って覚えてないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか [书]

「しんせかい」に入っている二篇目ですが、これは富良野塾?とおぼしき塾の入塾試験前日の話しです。相変わらずけったいな短篇ですが、なぜか惹き付けられる文体です。不思議です。語彙は平易です。なんなんでしょね。天性の人の心に響く文章なんでしょう。

やはり詩的な表現の散文でしょうか。ストーリーは「しんせかい」以上に何もありません。大阪から出てきて明日、入塾試験を受ける青年(多分、著者自身)が、深夜に新宿歌舞伎町に行ってみた話し。行ったのかどうかも定かで無いです。

行く途中に練炭で自殺をしようとする路上生活者のブルーシートの小屋に寄るのですが、自殺したのかもしれませんし、してないのかもしれないという翌日までを描いています。よってこれは「しんせかい」の前日の話しのようです。

舞台劇にすると様になるかもしれません。尤も演じる俳優の力量によるでしょうけど。富良野塾にはこういう著者のような人材が集まったのかもしれません。初期には富良野塾開設者のカリスマ脚本家の名声を頼り集まったのでしょう。





よって富良野塾での育成内容よりも集まった人材によるところが大きいのでは?過酷な農作業と演劇演習、脚本家育成研修よりも選抜した塾生の天性の素質が良かった。この「しんせかい」の著者も富良野塾では何も無かったごとき凹凸もないストーリーを書いていますが、実際に実習や講義からは育成されてはいないのでしょう。結局、こういった素質を持った塾生を選抜したカリスマ脚本家の眼力が良かった。

間違って入ってきた新聞広告に塾の募集があったので、なんとか生まれ育った大阪から脱出したくて、訳もわからず入塾試験を受けたと。これは本当なのか?本当とすればもともと凄い天性の才能があった。嘘だとしても、こういう嘘をヌケヌケ書ける天性の才能があった。読者はいっぱい喰わされているかもしれない。でも本当のことはわかりませんね。そしてどちらでも良いことです。文章にはなぜか魅力がある。


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周回遅れの読書 しんせかい [书]





なんだか唐突に終わった小説で、これが今の芥川賞の限界なんだと思う作品。ただ、文章には魅力あり、なんの凹凸もないストーリーなのに惹きつけられました。私が嫌いな脚本家の富良野塾?の話しでしょう。これも中古本が届いて、あっ、買うべきでなかったと思った本です。本の帯にストーリーの出だしが書いてあり、ありゃ富良野塾か?と気がついた次第。

不思議なというより、ケッタイな小説で俳優、脚本家を目指す若者の陸の孤島の缶詰状態の塾の青春像なんでしょうが、それにしては凹凸がない。これから何か盛り上がるのか?と期待して読むと何もなく終わるんですね。なんじゃ?こりゃ?です。

当然、何処にも行けない缶詰の塾ですから、若者たちの葛藤があるはずなんですが、何も書いてない。意図的に避けたのでしょう。それは塾開設者の脚本家に遠慮してなのか?私小説ジャンルは認めない私としては、自分が体験したネタだけの小説の限界なのかと邪推してしまう。

綺麗事だけ描いたとは言いませんが、肝心なことは何も書かずに終わった小説とは言える。折角、人物の描写はプロなのに何も書いていない。これは全体を詩と考えるべきか?それとも元々脚本家が書いた文章なので、ここから演出して舞台を演じるのか?俳優さんはこの脚本で演じると良い舞台劇なるかもしれない。でも小説としては良く出来た落書きのようで、、、、

芥川賞の審査員の評価として、宮本輝(先日読んだ「泥の河」の作家)が著者のボキャ貧を拭えないと評してましたが、私もそう思います。語彙不足だと思うんです。因数分解をいんすうぶんかいと主人公は思い浮かべるのですが、これはこの著者そのものでしょう。かつ富良野塾のある種の欠陥じゃないかと思うのです。

ところで、このタイトルの「しんせかい」ですが、なんでこのタイトルか不明。大阪難波の新世界かいな?ボキャ貧ですわね、、、、


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周回遅れの読書 死んでいない者 [书]





これも古本で読みました。上はkoboになっていますが、koboスタには行っても、koboは持っていません。Kindleです。どうでもいいですが。さてこの小説。純文学なんざんしょうかね?なかなか凝っていますが、視点が色々なんですが、通底するのはニート、引き籠もり、アル中でしょうかね。豊かな時代の家族の想念が、ある老人の葬式で集まり除夜の鐘で終わったという流れ。

ネタバレではないですが、最後の鐘は家族の最大の破綻者の寛が鳴らしたのでしょう。辻褄合いませんがね。それでこの小説は終わる。老人の孫やらひ孫やらは未成年にもかかわらずアルコールを飲むですな。行けませんなあ、、と普段、節酒を勧める内科医としては思うんですがね。

小説では、老人の子の世代、孫の世代、ひ孫の世代がどんどん出てきます。一見こんがらがりそうになるのですが、それほど前のページをめくって誰だっけ?とはならないし、気にしないで読むのが小説の鉄則ですわね。ストーリーの中心?は孫の世代のニートの青年とその妹です。

ああ、ニートの話しか?と思って読むと当たらずとも遠からずです。そこに視点を置くと、この小説は珍しくもなんともなく、普遍的な今の豊かそうな日本の状況と家族観をテーマとしている平凡な小説ということで落ち着きます。読んでいるうちにこれはこうなるんだろうという想像通りに終わり、予定調和の域を脱してないわけです。こういう小説を読むと日本の家族観は夏目漱石の時代と変わらないと思うのですね。夏目漱石の時代にはニートは居なかったじゃないか?って、、、居たんですよ、ただし市民権を持っていなかっただけですわね。



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仕事人内閣の唯一の仕事は解散決議署名だけ? [raison d'être]

本当に安倍晋三首相は衆議院解散をするつもりのようですが、今の仕事人内閣の仕事とは解散の署名するだけなんですね。それが唯一の仕事、、、、、あまりにも国民を馬鹿にしているんじゃないか?と思います。選挙にまた数百億円の税金を無駄にかける。

公明党の議員が、森友加計学園飛ばしの解散だと自嘲気味に言ったとか、、、、そうなんでしょう。北朝鮮のミサイルが日本の上空ではない宇宙空間を横切っただけで日本の内閣は解散、、、、安倍総理は解散総選挙後の圧倒的多数で憲法改正を目論むとか、、、あんまりだね。

自民党は党利党略だけで、国政なぞお構いなく衆議院を解散するわけで、ここまで自民党は劣化したのか?と呆れ果てました。

ところで、安倍首相の国連演説の会場はいつものようにガラガラ。そして最前列で熱心にメモ取るのは北朝鮮代表でした。やっぱり北朝鮮と直接対話した方が良さそうです、元小泉首相のように、、、


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ちょっと今から仕事やめてくる [书]





これはライトノベルと言うのか?どうか知りません。若者が気軽に読みやすい文体の小説というジャンルなんですかね。で、ちょっと読んでみました。面白かったですが、後に残るモノもありません。貶しているわけではなく、それがいいのでしょう。映画にしても良いようなストーリーです。

と、ここまで書いて、もしや?と思ってネット検索したら映画化されていた(苦笑)。こういうライトノベルは電子本で読むので、本棚に読んだ証拠が残らない。Kindleで読みましたが、ライブラリ機能で過去に読んだ本をチェックすることも稀ですし、読んだかどうかも忘れるような本で、まさにライトですね。

ここ二三年は仕事にかまけて本を読んでないと思っていたのですが、それでもかなり読んでいました。で、この本もたまたまアマゾンの購入履歴を見たらあったので、ああ読んだなと気が付いたわけです。ネタバレはしませんが、結末が、ああそうくるか?というハッピーエンドですかね。

読めば判るのですが、本当はそこから始まるのが人生なんですけどね。主人公は仕事をやめて、また新たな仕事に就く訓練を受けるのですが、その新たな仕事は辞めた仕事以上に本当はもっともっと重い仕事ですわね。でも主人公にとってはやり甲斐はあるのかな?と、、、そこが救いでしょう。よく出来たストーリーです。だから映画になったんでしょうね。

映画の主人公は福士蒼汰なんですが、興行成績を狙うので仕方ないですが、そんなイケメン二枚目じゃ無い方が良かったと思う。ノベルのイメージと違う。

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周回遅れの読書 「春の庭」の短編集 [书]

「春の庭」は芥川賞受賞作品の他に短篇が三編(「糸」、「見えない」、「出かける準備」)載せてあり、その感想です。「糸」は蛙の話し、「見えない」は雑種の樹木の話し、「出かける準備」は爆弾処理の話しです。これでは何にもわかりませんが、読むとそうなんです。「春の庭」もそうですが、短篇の「糸」以下を読むと、この作家が描きたいのは都会なんだということがわかります。

都会の何を?描きたいかと言えば、都会の風景でしょうか。建物や空や空き地や等々、、、それがテーマなんですね。そこでは人は都会を描くための素材でしかない。あら不思議な小説です。「出かける準備」が象徴的です。主人公は山形に引っ越すところで終わります。

山形は田舎の代表?でしょう。つまり、作者の興味はあくまでも都会の風景や建物や空き地であって、田舎の山形に行くのは物語のエンディングに最適でしょう。「見えない」では、せっかく植栽されて見えるようになった隣のマンションが、植栽された樹木の枝葉が生い茂り始めて、また「見えなく」なってエンディング。

「糸」では都会の道路に場違いな蛙が出てきて終わり。雨の日に道路に蛙が出るのはそれほど違和感はないのですが、都会では珍しいのかもしれない。都会の風景描写の終わりが路上に出た蛙なんですね。大都市では人は都会の風景に紛れ込む要素でしかないのでしょう。都会タッチの淡々とした描写ですわね。




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周回遅れの読書 火花(ネタバレあり) [书]





はっきり言って文章そのものは芥川賞受賞作品のレベルですが、テーマがお笑いの師匠のことで、面白くなかった。私小説ジャンルは私は原則認めないのですが、作者がお笑い芸人なんだから仕方ないです。が、主人公が師匠としている神谷という人物に、読んでいてちっとも魅力が感じられなかったのは、私はあまりお笑いに興味がないからかもしれない。で、魅力ない人物の描写が続き読むのが苦痛でした。

かつ、もう少し短い小説の方がメリハリが効いたような気がします。最後に神谷が豊胸手術をして再登場なんですが、こういう結末というか展開とは何を狙っていたのか?ちょっと長すぎる流れの終わりがあまりにもちゃちな結末のような気がしてガッカリしました。

それまでの神谷のお笑い芸への蘊蓄と拘りがある種の禅問答のような主人公との会話で成り立っていたのですが、その神谷が唐突に豊胸手術という身体芸?に帰結するのか?と思えば、有り得ないという違和感です。その前に神谷が主人公のヘアスタイルや衣装に模倣した時点で、主人公にとっての師匠としての神谷のエンディングにすれば良かったのにと思いました。

お笑い芸人が破天荒な人生を送るのが珍しくないので、この小説をもってどう文学として普遍的な感動を得るべきか見えない作品でした。筆力があるのはわかるのですが、描写がくどいし、わざと文学的に表現しようと拘っているような表現が目につきました。

一度、お笑いから離れた小説があれば読んでみたい。





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